「出世は喜ばしいこと!」と、会社側は考えているかもしれません。自分の頑張りや成果が認められることは、基本的にはうれしいことですよね。
しかし、昇格すると給料が上がるかもしれませんが、その分責任も増えます。役職によっては、部下の育成やマネジメントなど、これまでとは違った仕事も求められます。
そう考えると、出世は必ずしもいいことばかりではないように思えてきますよね。近年は出世を望まない若い世代もいるようですが、皆さんはどうでしょうか?
さて、日本の労働法では、従業員に昇格を一律に拒否できる権利が認められているわけではありません。就業規則や労働契約に基づく正当な人事命令であれば、本人が希望しなくても昇格を命じられる場合があります。
ただし、会社が昇格の辞退を認めることもあります。それは、法律上昇格を命じられないからというよりも、能力があっても、本人にその気がなければ、役職者として十分に力を発揮してもらえないと考えるからかもしれません。
会社としても、役職者には責任を持って組織をまとめてもらいたいという事情があるのです。
昇格を断れば、ひとまず責任が増えることを避けられるかもしれません。
しかし、同僚や後輩が先に出世していけば、複雑な気持ちになることもあるでしょう。今は給料が少なくても構わないと思っていても、将来、家庭を持つなどして収入を増やしたくなるかもしれません。
また、転職するときに、年齢や応募するポジションによってはマネジメント経験を求められることもあります。
そして、今回断った昇格のチャンスが、来年も再来年も巡ってくるとは限りません。
もちろん、出世することだけが正しい選択ではありません。
ただ、目先の責任や負担だけで判断するのではなく、将来の自分の働き方やキャリアも考えたうえで、昇格の話を受けるかどうか検討してみましょう。