「スメハラ」とはスメルハラスメントの略で、ニオイによって周囲に不快感を与えることを指す言葉です。

パワハラやセクハラ、あるいはカスハラなど、すでに社会的な問題として認識され、
一定の判断基準があるものに比べ、「スメハラ」はどこからがハラスメントなのか、判断が難しいところです。

例えば、香水やコロンなどは身だしなみの一部とも考えられます。
ただし、度を越えた量の香水によって、周囲が不快感を覚えるだけでなく、吐き気や体調不良を引き起こす場合もあります。

汗のニオイを抑えたり、衣服をこすると香りがよみがえったりと、多機能な柔軟剤もありますが、その香りが苦手という人もいます。
香水とは違い、洗濯したときにつく香りなので、出勤してから気づいても、すぐには対応しにくいという問題もあります。

もちろん、前夜や当日の昼食でニオイの強いものを食べ、その口臭や体臭が周囲に気になるというケースもあるでしょう。
また、もともと体臭が強いという人もおり、体質や健康状態など、本人の努力だけではどうにもならない場合もあります。

さて、どこまでが「身だしなみ」で、どこからが「度を越えた」ものになるのでしょうか。

明確な線引きがあるわけではなく、ニオイの感じ方にも個人差が大きいのは事実です。
一方で、食事のエチケットや香水の使いすぎなど、ちょっとした気づかいで防げるものもあります。

ここで知っておきたいのが、人間の嗅覚は、同じニオイに慣れやすいということです。

常に自分の周囲にある香水や柔軟剤の香りは、本人にとっては当たり前になってしまいます。
しかし、周囲の人も同じように感じているとは限りません。

自分では気にならないニオイが、誰かにとっては不快なものになっているかもしれない。

そんな可能性を少し意識しておくことも、「大人な気づかい」なのではないでしょうか。